親が施設に入るとき、実家はどうする?

親が施設に入るとき、実家はどうする? 50代 賢く生きる

空き家になる家の『その後』を考えるヒント

「親が施設に入ることになったら、実家はどうする?」――このテーマに、私たち夫婦は今まさに直面しています。

実家問題

夫の母が高齢者施設に入居し、長年住んでいた実家は”空き家”になっています。義母が施設に入所した当初は「存命のうちはお家はなるべく残しておこう。たまに施設から帰る場所はあった方がいいだろう」と考えていたのですが、時間が経つにつれて、夫も義母自身も「もう自宅に戻って一人で暮らすのは、夫:難しい、義母:怖い」という気持ちに変化していきました。

それに、長生きはして欲しいけど、その分施設の費用はもちろん、家の維持費用もかさんでいきますから、経済的にも売却して現金を作った方がいいだろうということになりました。

そこで、家を売却しようと動き始めたわけですが、家財整理、売却、費用、相続……次々と新しい問題が出てきます。

この記事では、我が家の経験をもとに「施設入居後に残された実家をどうするか」について、リアルな悩みと対策を紹介します。

親が元気なうちに様々な問題や解決策を知っておくことで、後悔や混乱を減らせるかもしれません。

 

まず直面するのは家財整理。体力と時間の消耗戦

売却へと動き始めて真っ先に取り掛かったのが、家の中の整理でした。

衣類、家具、食器、書類、思い出の品などが、各部屋にぎっしり。引き出し一つにも隙間なく物が詰め込まれていました。

捨てるにしても、調べれば調べるほど分別や粗大ごみの手続き等、予想以上に大事(おおごと)だと実感しました。

特に思い出の品や古いアルバム、義父の遺品などは勝手に処分することも出来ませんし、作業の手が止まりがちになりなかなか進みません。

しかも義実家は自宅からも遠く、何度も足を運ぶのも難しかったので、悩みぬいて生前整理(遺品整理)専門業者へ依頼することにしました。

私自身の実家の遺品整理を依頼した経験もあり、費用は20万円~30万円くらいかなと予想はできましたが、実家はマンションだったのに対して義実家は一軒家だったこともあり、物の量が全く違って予想以上の費用が掛かりました。

皆さんそれぞれ事情も違いますから、この費用とのバランスを検討するのは本当に大切な事です。

そういう経験を経て自分たち世代は、元気なうちに「何を残したいか」「誰に譲りたいか」を話しておくと、片づけの負担が大きく減ります。できれば介護が始まる前から、少しずつ“生前整理”を始めておくのがおすすめです。

 

実家の売却は簡単ではない。タイミングと立地の壁

家財整理が一段落したら、不動産会社に相談して売却を検討しました。

しかし、築古物件であること、立地が郊外(田舎)であることから、なかなか買い手が見つかりません。不動産会社からは「リフォーム前提で安く出すか、更地にした方が売れやすい」との提案も受けました。

しかし、解体費用は100万円以上。更地にすれば固定資産税の軽減措置も外れるため、維持費が高くなるというデメリットもあります。

家財整理をして中は空っぽにしたし、好きにリフォームしてくれればいいからと金額もそんなに高くしなかったため、まあ売れるだろうと思っていた私たちには、かなりショックでした。

売却が長引けば、空き家の管理費用や維持の手間も積み重なります。

「空き家をどう使うか、どう手放すか」を早めに考えることが必要だと実感しました。

 

空き家の管理は地味に負担が大きい

売却が決まるまでは、空き家になった実家を放置するわけにもいきません。

郵便物の回収、防犯のための見回り、換気や簡単な掃除など、意外とやることは多いです。頻繁に通うのは負担で、交通費もバカになりません。

空き家管理サービスという選択肢もあります。民間業者であれば、月額5,000円〜1万円程度で定期見回りや清掃をしてくれます。また、一部の自治体では高齢者施設入居後の空き家対策に補助金を出している地域もあるので、役所に確認してみる価値はあります。

 

「更地にする」か「しばらく様子を見る」か

我が家も「売れないなら更地にした方がいいのでは?」という話が出ています。たしかに更地にすれば買い手が増える可能性はありますが、その分、固定資産税の負担が増すリスクもあります。自治体によっては、空き家対策条例で指導が入るケースも。

また、更地にしてしまうと「思い出の家」が跡形もなくなってしまうという、気持ちの整理も必要です。

冷静に現実を見る一方で、家族の感情にも配慮することが大切だと感じています。(夫の実家ですから、なかなか意見を言い難い面もあります)

 

まとめ:正解は一つじゃない。家族で話し合う時間を大切に

親が施設に入った後の実家問題は、「終の住まい」が空き家に変わることで、さまざまな課題が浮き彫りになります。家財の整理、売却の検討、管理の手間、そして費用の問題――。どれもすぐに結論が出るものではありません。

実家問題

だからこそ、家族で情報を共有し、少しずつでも話し合いを進めておくことが大切だと実感しています。「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、今からできる準備を始めてみてはいかがでしょうか。

同じような悩みを抱える方にとって、この記事が小さな参考や安心につながれば嬉しいです。

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