親の死後の実家の片づけには時間的に余裕があるように思いますが、だからこそ緊急性を感じず、先延ばしにしがちです。
そうなることで自身の終活に被ってしまう恐れがあることを意識しなければなりません。
また、実家に住まない状態が続いたとすると、その期間にも固定資産税や管理費、最低限の光熱費と諸々本来必要のない出費がかさむことも併せて意識して欲しいものです。
誰もいなくなった実家を訪れた際の喪失感

親が亡くなった後、実家を訪れた時には、何とも言えない喪失感を感じるものです。実家に入ってまず最初に感じるのは、「家のにおい」ではないでしょうか。
自身が実家で生活していた時も感じたことがあるかもしれません。でも、何年も実家を離れていることで記憶から薄れていたそれを、誰もいなくなった実家では、特に強く感じることがあります。
それが懐かしく温かな気持ちにもなりますが、同時に、そこにいるべき人、迎えてくれる存在である親がもういないんだと突き付けられ、大きなショックを感じることにもなるでしょう。
私も、親を亡くした当初、実家を訪れるたびにぞれを感じ、玄関で足が止まってしまう経験を何度もしました。
親の死後の実家の片づけで最初にやる事
生前、親と一緒に片づけをしていた人であっても、親の死後の片づけをやらなくていいというわけにはいきません。また親の生前、全くそういう準備をしてなかった人はかなりの重労働になる事柄です。
でも、親の家財を処分するというのは、そうそう簡単に出来ることでもありません。
何せ、人間が数十年をかけて築いてきた家なのですから。
それでも生活する人がいなくなった以上、そのままにしておくことも出来ませんし、今社会問題にもなっている「空き家問題」を増やすばかりのことですから、手を付けなければなりません。
まず最初は、その家の価値評価を判断すること
親を亡くすと相続税という申告が必要な事柄があります。もちろん申告しなくてもいい金額の場合もあるので一概には言えませんが、人ひとりがその生涯の最後に手にしていた財産を把握するというのは、家族であれば特に必要ではないかと思います。それに相続税の申告が必要な場合には申告期限の期間もありますから気を付けなければなりません。
司法書士さんや税理士さんにお願いすると評価額を出してもらえますので参考にされてください。
そのうえで実家をどうするのかを他の親族と話し合うなり、生前の個人の意向があればそれに沿って手続きをすすめましょう。
売却するかしないか
次に実家を今後売ってしまうのか、又は自分または他の親族の誰かが所有するのかという事になりますが、その際、必ず必要になるのが名義変更です。
売却するにしても、亡くなった親の名義のまま売ることは出来ません。
必ず一度相続人の名前に名義変更をしてからでないと、売却手続きもできない事になっています。
また、相続した家を住居として住むのであれば確定申告の必要はありませんが、自分は住まずに賃貸に出す、という場合は確定申告の対象となりますので覚えておくといいでしょう。
実家をどうするかが決まったら
親が住んでいた状態でそのまま引き継ぐという選択をしない限りは、家財の処分、つまり家の中を一度空っぽにする必要があります。
住みながら手を加えるという事なら、空っぽまではしなくてもいいかもしれませんが。
自分が住む場合も親とは異なった生活スタイルがもう確立されているでしょうから、ある程度のリフォームは必要になります。
そうなると程度に寄りますが、やはり家財整理は避けては通れないでしょう。
そんな時、便利なのが「出張買取」です。
一つの家の家財整理ともなると、なかなかどうして重労働です。
こまごまとメルカリやバザー等を利用していたら途方もない時間と労力も要るでしょう。そこで、どうしても取っておきたいものだけはより分けてあとは出張買取に依頼するというのも一つの方法ではないでしょうか?
着物はここ、本はあっち・・などなどモノによって依頼するお店を分けていたらこれも相当大変です。
一つのところに依頼すると買いたたかれたりする心配はもちろんぬぐえませんが、時間と気持ちに余裕があれば2,3店舗に相見積もりをしてもらというのも手でしょう。
時間にも気持ちにも余裕がないという場合には、金額は二の次にして片づけを優先するというのも一つの考え方だと思います。

物体は消えても思い出は消えない
実家をどうするにしても親が元気だったころとまったく同じというものではないでしょうし、売却して実家がなくなるという場合も大いにあります。
それでも、そこで親と過ごした思い出や時間、親が生きた証がなくなるわけではありません。
私達が生きていることが、すなわち親が生きた証ともいえるのではないでしょうか。
今はデジタルで場所を取らずに思い出を残す方法もたくさんあります。
実家そのものに固執せず、親との思い出を笑顔で語れる、そんな時間を持つことが大切なのではないかと私は思います。


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