「実家の片づけ」の意味と始めに手を付けることの次の段階のお話です。
何でもかんでも処分をすることが生前整理ではない
親の死後、実家を片付けるのではなく親がまだ健在の時に一緒にやる生前整理では、処分するという事に特に気をつけましょう。
実家とはいえ自分が現在暮らしている家ではないと、割り切った気持ちで整理できるのが子供世代です。
ある程度、思い切りは必要ではありますがそこは親の家。子世代が何でもかんでも決めて処分してしまっていいものではないのです。
親は、子がどんなに成長して立派となり、頼れる存在になったとしてもできればいつまでも子供を手助けしてあげたいという気持ちを持っているものです。
そこを大事にしてあげるのが親孝行ではないかと思うのです。
長年親子として生きていた家族です。
親の趣味や生きがいに心を傾け、自分には不必要と思われる物でも、「親にとっては・・」という寄り添いの気持ちを持ってあげたいものです。
親の安全のためと言いながら、生きがいまで奪ってしまうことで、親の生命力を弱らせる結果となる場合もあることを肝に銘じておきましょう。
ただし趣味の物であれば、莫大な量があるかもしれません。またその中に高額な価値がある物が入っている場合もあります。
そのため、趣味の物は親御さんに重要度によって3段階くらいに分けてもらい、グループ分けした物を収納しなおす程度に留めておくといいでしょう。重要度が分かれば、のちに処分するときに失敗を避けられます。
手を付けにくい「情報の整理」
実家の片付け(生前整理)では、物の整理だけでなく、情報の整理も重要になってきます。

これは親御さん世代だけではなく、どの世代の人も整理しておくといざというときに残された人が困らないですみます。
具体的には――
・預貯金・証券など
・クレジットカード
・交友関係リスト(いざというときに連絡をしてほしい人リスト)
・お稽古ごとをはじめとするサブスクリプション契約&デジタル遺品となり得るもの
とくにインターネットが普及している現在、契約書などがなくパソコンや携帯電話の中でしか確認できない契約を結んでいる場合があります。
これらもリストにしておくと、いざというときに役立ちます。
これは当然、親に聞きながらでしかできないものです。
親世代はお金の話はしたがらないものです。だからと言ってここで、親を責めてはいけません。
なぜなら、そういう風潮・価値観の時代に親は教育を受け、生きてきたのですから。
現代のようにオープンにすることが善、という価値観が勝っている時代とは違うのです。
そこを理解したうえで、でもこれからは避けて通れる道ではないのも事実です。親の気持ちに寄り添いつつも聞かなければいけないことは聞いておくのは大切。
実家の片付け(生前整理)は簡単ではありません

だからこそ、時間があるうちから、気持ちに余裕をもってすすめていくことをおすすめします。
気持ちに余裕がないと、どうしても言後もキツイものになってしまいがちです。力も何もかもが親より強い立場にあるであろう子世代です。
強い言葉で親を委縮させてしまわないとも限りません。尊厳を傷つけてしまうこともあります。生前整理とはそんなデリケートな問題なんです。
どんなに立場が逆転しようとも親です。敬意をもって、でももちろん必要なところでは親に認めさせる場合もあるでしょう。
それをできるのは家族である自分たちだけです。
所有している物の量、そして物への思い入れは、人によって大きな差があります。
だからこそ、今回ご紹介した内容を参考に、少しずつ、お互い余裕のあるうちにはじめてみてはいかがでしょうか。
この共同作業を親に促すことは「この役目」というか「親孝行」だと思うのです。
そのためにもエンディングノートを活用してみるのもいいですよ(^O^)


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