あなたはマンション派ですか?それとも戸建て派?
50代ともなると、一度は住宅を購入した、または購入を検討した経験を持つ人が多いのではないでしょうか?
元々私は鍵一つで済むマンション派でした。幼い頃は戸建てに住んでいましたが、一人で留守番しているときなど風や雨で雨戸がたてる音などにおびえていたことを思い出します。
その点マンションは防犯的にも上層階なら暑い夏の夜など、窓は開けて網戸にして眠ることもできますし、便利だと感じていました。

それが子供の成長に合わせて自分自身年齢を重ねて、様々な情報に触れたり経験を積むことで次第に考え方も変わってきて、注文住宅を建てたのです。
念願の戸建て住宅に暮らしましたが、ここに至るまでの道のりは決して一直線ではありませんでした。
住まいへの終わりなき探求
人生の節目ごとに「今の自分にとって最善の選択」をしてきたつもりですが、振り返ると、その背景にはいつも「もっと快適な暮らしがしたい」「もっと理想の空間を手に入れたい」という“住まいへの欲”が存在していたように思います。
人間の「欲」は尽きないもの
私たちは誰しも、大なり小なり“欲”を抱えて生きています。衣食住、仕事、趣味、人間関係——欲の種類はさまざまですが、なかでも私は「住まい」への欲求が人一倍強いようです。
もちろん、誰もが夢や希望を抱くとは限りません。でも、心のどこかに「こうなったらいいな」と願う気持ちは、多くの人に共通しているのではないでしょうか。人間には三大欲求と呼ばれるもの(食欲・性欲・睡眠欲)がありますが、それ以外にも「安心して暮らしたい」「心地よい空間にいたい」というような、精神的な欲求も確かに存在します。
子どもの頃の私と、最初の“住まい欲”
私は実家で育ち、物心ついた頃から自分の部屋がある環境で過ごしていました。
インテリアに強いこだわりがあったわけではありませんが、与えられた空間に満足し、親との関係も良好でした。社会人になっても門限があったので、家を出たいという反抗心もなくはありませんせんでしたが、お財布事情と家事をやってくれる快適さでそのまま親に依存して暮らし、結婚を機に実家を出るという自然な流れで、自立の第一歩を踏み出しました。
ところが、いざ結婚生活が始まると、自分たちの住まいを選ぶことがこんなにも楽しく、ワクワクするものなのかと気づきました。新婚だからこそ、「新しい」にこだわり、新築のこぢんまりとした軽量鉄骨のアパートを選びました。4世帯だけの静かな環境。小さいながらも清潔感があり、夢の新生活をスタートさせるには十分すぎるほどの空間でした。
住まい選びに夢を込めた日々
結婚後は何度か引っ越しを重ね、途中で会社の社宅にも住むことになりました。
今思えば、最初から社宅にしていればもっと貯蓄ができたかもしれませんが、当時の私は「自分の理想」を優先してしまったのです。
その後、子どもが生まれ、育児環境を考慮して実家の近くに新築分譲マンションを購入。ここでも、私の住まいへのこだわりは炸裂しました。
大手デベロッパーの物件で安心感があり、部屋も広く、高層階。子育て世帯が多く、住環境としては申し分のない場所でした。
17年という長い時間をそのマンションで過ごし、たくさんの思い出を作りました。けれど、実は購入して1年後に驚く出来事があったのです。
理想と現実のギャップ
マンションの同じ棟に住む知人が、転勤をきっかけに物件を売却しようとした際、驚くような事実が判明しました。なんと、購入から1年しか経っていないにもかかわらず、売却価格が当初の購入額より1千万円も下がっていたのです。
その主な理由は、「最寄り駅から遠い」という立地条件でした。
当時の私たちは、車中心の生活で駅の遠さをあまり気にしていませんでした。でも、不動産の価値という観点から考えると、この“徒歩20分”という距離は、確かに大きなデメリットだったのです。
後に私は不動産投資に関心を持ち、勉強するようになります。その知識が当時あれば、きっと別の選択肢を選んでいたでしょう。
価値観は変わっていくもの

人は年齢とともに価値観が変わります。
体力も変化し、家族構成も変わり、当時「便利」と感じていたことが、時を経て「不便」と感じるようになることもあります。
若い頃の私は、自分の選んだ道に自信を持っていました。正しい選択をしたと思って疑いませんでした。
でも今は、あのときの自分に「もっと広い視野で未来を考えて」と声をかけたい気持ちになります。
知らないことは、夢にもできない
今はネット社会。情報も簡単に手に入る時代になりました。
昔に比べて、住まい選びの基準も多様化し、将来のリスクや資産価値まで考慮する人が増えています。それでも、「知らなければ、備えようがない」というのも現実です。
私のように、“知らなかったから夢にも思わなかった”という経験をする人が、少しでも減るように。これから住まいを選ぶ人には、自分自身の未来と本気で向き合いながら、納得のいく選択をしてほしいと心から願います。
おわりに
夢を持つことは、生きるうえでとても大切なこと。でも、その夢を叶えるためには、正しい知識と現実的な行動が必要です。そしてときに、その行動が「後悔」につながることもあるかもしれません。
半世紀を生きてきた50代だからこその選択をしていきたいものです。
今、私はまたひとつの選択の岐路に立っています。
終活を見据えて、親の介護の経験を糧にしながら、前を向いた後悔しない未来を築くための新たな一歩を踏み出したいものです。


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